一般的に「こむら返り」と言うこの症状。健康な人でも、激しい運動や長時間の立ち仕事の後には起こることがありますが、50 歳以上では、ほぼ全員、一度は夜間のこむら返りを経験していると言われているんです。原因と対策を考えてみました。

睡眠中に足がつる原因って何?

筋肉の動きはイオンバランスによって保たれているのですが、睡眠時は汗を多くかいており脱水傾向にあります。更に心拍数も減り、血行は低下しています。夏場に冷房をつけっぱなしで寝たり、布団をかけずに寝ると、足の筋肉が冷えて血管も収縮し、血行は更に悪くなるのです。
こういった悪い状況でイオンのバランスが崩れている時に、たまたま寝返りをうって筋肉に刺激が加わると、筋肉細胞が暴走して「足がつる」ということになるのです。

日常生活で気を付ける、足がつる対策

基本となることは、バランスの良い食事、適度な運動および運動後のストレッチ、ミネラルの入った水分の積極的な補給、アルコール・タバコの減量、疲れやすい靴を避けるといったことです。
また、仰向けで重い掛け布団を使うと足首の関節が伸ばされ、こむら返りが起こりやすくなってしまいますので、横向きで寝たり、軽い掛け布団にしたりするのも有効です。

注意していただきたいことは、起こる回数が多くて生活に支障が出てしまう方は、他の重大な病気が隠れていないかチェックする必要があります。こむら返り以外にも喉が渇く・手足がしびれる・歩行しづらい・腰痛がある・足が異常にむくむ・言葉のもつれなどの症状に思い当たる節があれば、早めに医療機関を受診しましょう。